観現寺では、令和7年7月16日をもって、聖天さんをお祀りしてちょうど10年という大きな節目を迎えます。これを記念し、「四臂の十一面観音像(しひのじゅういちめんかんのんぞう)」の造立を進めており、多くの方から注目とご関心をいただいております。
■ 四臂十一面観音とは?
「四臂(しひ)」とは、四本の腕を持つ仏さまの姿を指します。仏教における菩薩像には、さまざまな姿があり、その中でも十一面観音は、頭上に11のお顔を持ち、すべての方向を見守りながら人々の苦しみを救うとされる慈悲深い菩薩です。
四本の腕は、それぞれ異なる法具を持ち、煩悩を断ち、衆生を導く力を表しています。今回造立される観音像は、この「四臂十一面観音」の尊像です。
■ 昨年の鑿入れ式から始まった造立プロジェクト
造立の始まりは令和6年5月15日。観現寺にて「鑿(のみ)入れ式」が執り行われました。これは、仏像彫刻の開始を告げる厳かな儀式であり、仏師が初めて材木に鑿を入れる大切な瞬間です。
その日からおよそ一年、京都の仏師による丁寧な彫刻作業が続けられ、ついに本年7月1日に、完成した仏像を京都まで迎えに行く運びとなりました。
■ ノミ入れ前の下絵と完成までの進捗
下の写真は、鑿入れ式の前に仏師さんからいただいた下絵です。完成に向けてどのように彫られていったのか、想像するだけでも心が踊ります。
現在も仏像は最終仕上げの段階に入り、細部にわたる磨きや装飾が施されているとのこと。仏師の巧みな技と祈りが込められたお姿を、どうぞ楽しみにお待ちください。
■ 完成後は皆さまにもご覧いただけます
この記念の仏像は、観現寺 聖天堂に安置される予定です。造立が完了した際には、皆さまにも直接ご覧いただけるよう、ご案内の機会を設ける予定です。
当寺のインスタグラム(@kangenji_insta)では、今後も進捗情報や写真、法要の案内を随時更新してまいります。ぜひフォローして、お姿のお披露目を楽しみにお待ちください。
■ 仏教の伝統と未来への願い
今回の四臂十一面観音造立は、単なる仏像建立にとどまらず、観現寺がこれからも地域とともに歩み続ける意思の表れでもあります。
聖天さまとのご縁を深めた10年の節目に、心を新たにして仏縁をつなぐ。ご参拝いただく皆様の祈りと共に、新しい観音様を迎える日を、私たちも心待ちにしています。
【まとめ】
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四臂十一面観音は、観音菩薩の中でも特別な姿を持つ尊像
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令和7年7月1日に京都より完成仏像を迎える予定
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聖天さんとのご縁10周年記念の特別な造立
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完成後は観現寺聖天堂にてお披露目予定
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お気軽にご参拝いただき、観音様の尊いお姿とともに、心静かなひとときをお過ごしください。